『ケベックを知るための54章』   小畑精和・竹中豊編著

2009年3月、明石書店より本学の竹中豊教授と明治大学の小畑精和教授の編著による『ケベックを知るための54章』(2000円+税)が発行されました。カナダ東部に位置するケベック州は、面積が日本の約4.4倍、人口はわずか約774万人(2008年)。それでも、北米大陸のなかではとびきりユニークな地域です。英語文化圏に囲まれながら、ケベックはそれに吸収されずに、独自のフランス語文化圏を築いてきたからです。本書は、そのユニークなケベックの姿を、歴史・政治・文学・社会・文化まで、幅広く紹介した日本で初めての本です。カナダ研究、とりわけケベック研究では第一人者の本学竹中教授は、本書のなかで、ケベックの魅力(独自のメンタリティ・アイデンティティ・ライフスタイル)の秘密を、他の著者とともに解き明かしています。

『ケベックを知るための54章』は、カリタスと関わりのある人にとって、とりわけ興味をかき立てられる筈です。その理由は、本学の設立母体が「ケベック・カリタス修道女会」であり、その地がまさにケベックだからです。本書を通して、カリタスのルーツがより深く理解できる筈です。また、カリタスと関わりのある無しに係わらず、本書を通して、ケベックという人間味あふれる「独自の社会」の"発見"にも連なるでしょう。。

ところで、北米といえばアメリカ合衆国に偏りがちです。カナダは、隣に位置しているため同じようだと錯覚されがちです。でもよく見ると、歴史・民族・政治制度・建国など、アメリカとは随分と違います。カナダ・ケベックは、今、多民族共生の実験舞台ともなっています。本学では竹中先生による「カナダ研究Ⅰ・Ⅱ」という授業があり、こうしたユニークな内容についても学べます。しかも、この科目は日本の大学・短大ではまだまだ少ないのです。カリタスだからこそ学べる利点です。『ケベックを知るための54章』は、もちろんこの授業での教科書の一つです。。

本学では地域研究の基礎を踏まえながら、知っているようで実は知らないケベックやカナダについて、多様な視点からの勉強が可能です。

  • カリタス女子短期大学
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